シクロデキストリン学会のホームページへようこそ、 どうぞご一緒にシクロデキストリンを研究してみませんか?ここには、 そのきっかけとなる情報がつまっています。

シクロデキストリンは、でん粉に酵素を作用させて得られる、ブドウ糖(グルコース)が環状に結合したオリゴ糖です。 シクロデキストリンは、環状構造の外側が親水性、内側が親油性を示し、空洞内に各種のゲスト分子を取り込み(包接)、 ゲスト分子の性質を変えることができるという実に素晴らしい働きをします。

1903年にSchardingerにより分離精製法が見出されて以来、ゲスト包接による水可溶化、酵素モデル、不斉認識など、 基礎から応用にわたる研究に幅広く活用されてきました。また、シクロデキストリンの化学的修飾も精力的に検討され、 多くの優れた誘導体が誕生し、さまざまな高機能を発揮しています。
 
食品産業では、第6の栄養素食物繊維、フィトケミカルやヒトケミカルへのシクロデキストリンの有効利用が注目されています。 また、製薬産業では、シクロデキストリンの医薬品原薬(API)との包接化合物としてや製剤添加剤としての利用に加えて、 シクロデキストリン自体をAPIとして利用する新たな展開が生まれています。
 
超分子分野でも、シクロデキストリンは大活躍しています。抗原抗体反応モデルとしての分子インプリンティング、微量物質の精密センシング、 分子マシンのデバイスとしてのロタキサン、カテナンなどが実現されました。 また、環動ポリマー構造の導入による高剛性と高靭性を兼ね備えた車体構造用高分子材料の実用化も2020年の東京オリンピックに向けて進んでいます。 これからのナノ科学、ナノ工学分野でも、シクロデキストリンのようにソフトな分子も重要となります。まさにこれからますます花開く分野と言えるでしょう。
 
1988年に工業的な大量生産法を初めて確立して以来、わが国は世界に冠たるシクロデキストリン王国です。オリジナル論文など研究文献の数は世界一です。 シクロデキストリン学会も、この分野に集まる研究者の良き人間性を共通基盤として"シクロデキストリン ファミリー"を発展させてきました。
 
今後も、シクロデキストリンが多くの人に愛され、さまざまな用途に活用され、人々の豊かな暮らしに貢献できることを願っています。

会員の皆さまには、まだ、会員になられていない方々にシクロデキストリン学会に入会していただくようお誘いいただき、 また、学会ならびに会員の方々のますますのご発展を祈念いたします。